【秋葉山表参道】
山麓の坂下から山上へ上る表参道は、東海道自然歩道として整備されています。
山道には茶屋や賭場の後、常夜灯が残されており、情緒あふれる歴史の道です。
【ビンカ峠のビンカ】
春野町と中川根町の境界に近く通称ビンカ峠と呼ばれるところがあります。“ビンカ”とは、モチノキ科の常緑小高木で、学名イヌツゲ。暖地に自生し、庭木としても鑑賞される木です。雌雄同株で、枝は小正月のもち花(まゆ玉)を作るのに用いられたそうです。この地のビンカは、樹齢およそ500年余といわれる老木で、目通り1.4m、樹高6.84mあります。また、根元には宝珠地蔵尊が祀られていますが、これは「縁結び・長寿のビンカ地蔵尊」として、昭和44年8月に、酒井幸次郎翁によって寄進されました。気多峡と大井川峡を一望でき、また岩嶽山や竜馬嶽も望めるところとあってハイカー達の訪れも多い場所です。
【龍頭山】
秋葉と山住を結ぶ尾根のほぼ中間に位置し、標高1352m。古くから修験道で栄え、秋葉の奥之院とも称されました。勝坂不動としての名高く、明治27年真言宗に転派し山城国宇治郡より戒光院を迎えました。大正15年豊岡山路の現在地に移転して、元屋敷から山頂には住時の荒行を偲ぶ険しい岩場(行場)がそのままの形を残している。
【清水神社(勝坂)】
毎年10月29日前後の日曜日には、「勝坂神楽」が開催されます。また、境内には古くから伝えられる湧水があります。
【八幡神社(勝坂)】
毎年10月29日前後の日曜日には、「勝坂神楽」が開催されます。
勝坂神楽は、八幡神社と清水神社の秋の祭典で、毎年10月29日前後の日曜日に奉納されます。
由来記によると、400年近い伝統をもち広く知られています。清水神社から八幡神社へ向う道中舞、八幡神社での(ぬさ舞、ほろ舞)となっており、亀面を被り大きな男根を背負った若衆を先頭に手振り面白く道中を舞うのも珍しいです。この氏神は子授け、子育ての神として遠近より参拝者も多い。
【里原のいぼとり地蔵】
里原の横峰にあるいぼとり地蔵は、霊験たらたかでお詣りする人が絶えない。近くに法印塔も1基あって修験者との関係も思わせる。石に溜った水をつけると驚く程いぼが癒ると云われ、祈願した人の供えた幟が新しく立てられている。
【樽山の滝】
犬居城の支城、樽山城の麓を流れる渓流が三つの滝をつくり、一つの滝は23.6m、二つの滝27m、三つの滝14.5mとなっており、夏なお涼しく水飛をあげています。古くから雨乞いの伝説があり、遠近の農民が祈願に訪れたと云います。また藤切の娘のキチ、マツの悲しい言い伝えもあって、二人の姫を祀る小祀もあります。樽山城と併せて訪れる人も多くなっています。
【新宮池】
県道58号から車で登りきった、和泉平の山頂(668m)に在ります。広さ4ヘクタール、周囲500mの池で満々と水をたたえ、神秘感を漂わせています。また、湖底では長野県の諏訪湖と繋がっているという言い伝えもあります。池の畔に新宮神社があり、古い杉・桧の木が立ち並んでおり、池には大蛇にまつわる伝説が伝えらています。春から秋にかけて鯉釣り客も訪れ、年々賑いをみせています。また、毎年7月25日前後の土・日曜日には、『新宮池夏まつり』が開催されます。
【犬居城址】
中世の山城として、多くの遺構を留め、文献も多く残されています。元弘3年(133年)新田義貞の鎌倉功めに参じた伊豆天野郷の周防の守経顕が、恩賞として、この地の地頭となりました。南北朝時代、南朝方に属し戦国時代は今川氏に従属したが、のち武田方の先方として豪勇を馳せた。天正4年(1576年)徳川勢によって落城するまで270年間、天野氏の寄城でした。
【旧王子製紙製品倉庫】
日本初の木材パルプの生産が春野で始まったのは明治22年。今でも春野中学校内に、レンガ造りの倉庫が残っています。赤レンガ造りで当時としては洋風建築として土地の建築業者の苦心のあとが伺えます。現在春野町歴史民族資料館となっており、王子製紙の資料も保存されています。尚、敷地には木材パルプ発祥の地の記念碑も建立されています。
【明神峡】
北遠一の紅葉の名所
勝坂神楽の里からさらに足をのばすと、美しい峡谷が広がります。春野町勝坂から水窪町門桁に至る、気田川沿いの約5キロ程の渓谷です。激流に洗われた岩肌や巨岩に圧倒されます。秋にはこの峡谷一帯が鮮やかな紅葉の色合いを見せてくれます。
【京丸の谷】
平家の落人の里といわれる秘境、京丸の谷ー帯200ヘクタールには、4月下句からアカヤオツツジ、5月中旬にはシロヤシオツツジが咲き乱れます。国の天然記念物にも指定されており、霧に浮かぶヤシオツツジは春野町の顔ともいうべ きもの。シロヤシオツツジまた、京丸山や岩嶽山周辺には京丸シャクナゲやミヤマツツジなども咲き、その色どりはまことに鮮やか。
【日本一の大天狗面】
【白井鍛造記念館】
春野町出身の白井鐵造氏は、レビューの王様として知られる宝塚歌劇団の演出家です。また、日本最初の本格的レビューとして知られる「パリゼット」の主題歌である「すみれの花咲く頃」の作詞家としても有名です。白井鐵造記念館では、白井鐵造氏のご愛用品や宝塚関係資料など約600点を展示しています。
【春野の名所・旧跡マップ】